社会の変化に対応できる「思考力」を身につけるには?
シリーズ:3年後に結果を出すための 最速成長⑧
1. 関心を持ったことは、すぐにインターネットで調べる。
AIが普及すると何がどうなるのか、どこから変わっていくのか、自動運転はいつ頃どう普及するのか、また、米国は今後どうなっていくのか、など、少しでも関心を持 ったら、すぐにインターネットで調べましょう。 自分の頭だけでぼ~っと考えても何も生まれません。インターネットで調べる習慣を身につけるだけで視野が大きく広がります。
2. 自分の考えをさっとA4メモに書く。
自分ならどうするか、自分ならどう考えるかについて、いつでもさっとA4メモに書きます。「思考力の強化」というクリアフォルダを作るとより良いでしょう。 何度も言いますが、A4メモ書きで1分という時間制限の中でさっと4~6行、各20~30字書くというやり方が何より思考力を高め、瞬発力もつきます。頭が常に冴えてくるので、コミュニケーション力も大いにつきます。書かずに妄想を巡らすだけではほとんど進まず、人に話すだけでも不十分です。素早く書くことが頭を鍛えます。
3. 気の合う仲間と意見交換する。
先輩、同僚、友人などで自分より思考力が優れていると思う人を入れて3、4名で定期的に会い、いろいろ意見交換をすると効果的です。師に教えを請うという大それたものではなく、気の合う仲間、という感じで大丈夫です。
月に1回、その仲間で会い、今何が起きているか、将来はどうなっていくか、技術や社会、国際関係がどうなっていくか、あえて議論します。そのたびに、自分にはなかった発想、考え方、考えの深め方などでの発見があるので、その場でA4メモに書き 溜めていきます。
4. 3人一組でロールプレイングをする。
皆の関心があるテーマに関しては、3人一組でロールプレイングをして交互に自分の考えを述べたり、質問を受けたりすると思考力が高まります。ロールプレイングを一度やるだけで、考えの浅かったところ、自分と視点が違っているところなどが即座にわかります。自分には縁がなく、とてもできないと思ったとしても、やってみると大いに発見があります。
5. 関心のあるテーマに関しては、できるだけ本を読んで、引き出しを増やしていく。
「思考力」は純粋に思考だけでできているのではなく、かなりの程度は、「あそこでこんなことがあった」「ここでこんな考えがあった」など、先人の経験の上に成り立っています。 本の読み方に関しては、「受け身の読書」「逃げの読書」ではなく、関心を持ったら本を読み、行動につなげていくとよいでしょう。
また、本は書店で買うことがこれまでは普通でしたが、欲しい本がすぐに見つかるわけではありません。私は、関心を持ったらすぐにアマゾンで注文するようになり、大変重宝しています。関心を持って翌日、あるいは遅くても数日後にその本が読めるようになり、思考力がさらに刺激されやすくなりました。
A4メモのタイトル例
- 自分は、どういうことを考えるのが楽しいか?
- 楽しそうにいつも考えている人は誰か? どうしてか?
- その人となるべく時間を使うには、どうすればよいか?
- 自分は、どういうことを考えるのが、苦手なのか?
- 関心の幅を広げておくには?
※A4メモ書きは、『ゼロ秒思考』でご紹介しているシンプルな思考整理トレーニング方法です。
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